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すみれの花咲く頃
2007年4月1日 NHK総合テレビにて放送。
キャラクシー賞・テレビ部門4月期・月間賞受賞作品です。

非常にシリアスなドラマです。
福島県磐梯山麓のすばらしい山々を背景に、物語全体を覆う閉塞感。
心が痛いような、見終わった後に何かドスン、と くる74分の小さな
しかし、ピリッとした後味を残す作品です。

孤独と反発。あこがれ、夢。変わりたい自分、でも変われない自分。
多部さん演じる君子は、そんな思いを小さな体に抱え、いつもイライラ。

母親が仕事から帰って脱いだ、くたくたになったパンスト。それを見る君子。
おじいちゃんの食べこぼしを拭いたタオルを、汚らしく持つ君子。
家事。介護。薄暗い部屋。自分の実力。閑古鳥がなく商店街。寒さ、等々。
現実をこれでもか、と突きつけられる描写は鋭い。

母親役の秋野暢子さん、おじいちゃん役の笑福亭松之助師匠が
これまた、ゾッとするほどリアルです。


役の性格、冬の寒さも加わって、多部さんの表情もシャキーンとしています。
濱田岳さんを、雑誌でバシーンと たたく場面は、冷たい迫力があります。
笑顔もいいですが、この剃刀のような表情も多部さんらしくて好きです。
青いリボンの制服も素敵です。



君子の最後の決断を含め、何か考えさせられる作品っていいですね。
語るのも難しいけど。

このドラマは数年後、数十年後に再放送されても、見た人の心を揺さぶる
普遍的なテーマのある作品だと思います。
tabe 41
      「小さな一歩は偉大な一歩」



エンドロールが終わり、
雪の舞降る駅で、旅行鞄を持ち1人佇む君子の姿は、何を暗示しているんでしょう。


[2009/05/25 ] | すみれの花咲く頃 | コメント(4) | トラックバック(0)
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コメント
降りるから価値がある。
一部の方からは、何故バスを降りてしまうのか。
っていうような言葉が出ているのを聞いた事があるのですが
私は、あそこで降りるから価値があると改めて思います。
夢を追う事と、現実を見る事と、どちらも等しい尊いなと。
そして、君子は現実をちゃんと見る事の出来る子だったと。

いつか、今以上に、多部さんや濱田さんや柄本さんが
もっと有名になって、この作品をしっとりと語る日が
来たら良いなと思っています。
それまで、一緒に応援しましょ(笑)
[2009/05/26 23:07]| URL | 甘茶 #A5EvfD7Y [ 編集 ]
甘茶 さん
>何故バスを降りてしまうのか
>降りるから価値がある

実は私も最初、「えっ、降りるの!?」って思ったんです。が、
そういう選択もあるかな、と見終わってから思いました。
そして、‘この選択、あなたはどう思いますか?‘って
見てる側に問いかけているようにも感じました。

>それまで、一緒に応援しましょ(笑)

そうしましょ(笑
[2009/05/27 13:24]| URL | 鹿の使い番 #- [ 編集 ]
いちどぐらいは NHKの画面で見てみたいです。
いい作品だもんね
[2009/05/29 02:05]| URL | さっぽ君 #qbIq4rIg [ 編集 ]
さっぽ君 さん
>いい作品だもんね

いい作品って、こういうのを言うんでしょうね。
面白いって言うのと また違うタイプのドラマですね。
[2009/05/29 10:18]| URL | 鹿の使い番 #- [ 編集 ]
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