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チーム・タベ好きの栄光

来月3月にはいよいよ中村義洋監督の「フィッシュストーリー」と「ジェネラル・ルージュの凱旋」の2作品が公開されます。一人の監督作品が同月に2本も公開されるのも、なかなか無いと思う。一映画ファンとして、とても楽しみです。
で、中村監督といえば「ルート225」。
多部さんを演出した多くの監督が雑誌などで、多部さんについて語られていますが、わたしが一番好きな多部評は中村監督のです。
ルート225」パンフレットから多部さんについて語った所だけ抜粋して紹介します。

そして、多部未華子がやってきた。「彼女はすごい。彼女はすごい」とつぶやく以外に彼女のすごさを語る語彙を僕は持っていない。彼女はクールだ。クールで、控えめ。演出の注文に対して小さな小さな声で「はい」とつぶやくくせに、芝居は注文の何倍の力で返してくる。クランクアップ時に感極まって泣き出してしまった時、佐藤プロデューサーから「ごほうび!」と差し出された魚肉ソーセージを右手で受け取りながらも、左手ではテーブル上の柿の種ミニパックをわしづかみにしているのを、僕は見逃さなかった。そんな最高にクールな女の子なのだ。彼女はすごい。そんな二人をオーディションに並ばせてみた。多部も岩田も、まぶたが重い。まぶたの重い少女と少年が、横並びでうなづいているのを見た瞬間、もう「決まり!」だった。不覚にも泣きそうになってしまった。そこには十数年間一緒に暮らしている姉弟がいて、これからこの子たちに起きるであろう(映画の中で)現実を考えると、かわいそうで、おかしくて、涙が出てきたのかもしれない。と、同時に、僕の演出方法などという細かい悩みなどどーでもよくなってしまったのだった。つまり、空気とかそういうものではなくて、こいつらを最高の状態で撮る、という結論に達してしまったのだ。それだけでよし、と。

なんかこのエピソード大好きなんですよ。ダイゴ役の岩田評も面白いんですが
割愛します。(柿の種・・・はDVDの特典映像にちょこっと映ってますね。)
この多部評、多部さんの本質(わたしが勝手に思っている)するどく衝いてるような気がしてなりません。
そして、短期間に多部さんのを見抜いた中村監督もすごい。

ルート225
   「クールだって」



[2009/02/16 ] | ルート225 | コメント(10) | トラックバック(0)
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